こんばんは。ぺるみんです。カリギュラODで一番好きなキャラは梔子です(何度目だこの自己紹介)。
はい!!ということで本日振り返るのは、今年一番振り回されたといっても過言ではないゲームシリーズ『カリギュラ』より、その一作目がOVREDOSE<過剰強化>された作品カリギュラ オーバードーズです。
いやあ、初めてプレイしたのが今年の5月だからもう半年以上経つんだなあ。この半年間、大体カリギュラの話をしてたなあ……。ちなみにカリギュラは今年で5周年だそうです。このゲームを5年以上支えているファンの方々に感謝を伝えたい……。皆さんのおかげで僕はこの作品に出逢えましたよって……。
とはいえ、最初買ったときは絶対良い!みたいな感じで買った訳じゃなかったんですよね。懺悔を込めて書きます。
カリギュラ自体は以前から知っていたのですが、ボカロ文化を通っていなかったことや、何とも言えないグラフィックなどなどから手までは伸びてませんでした。が、2月ごろにカリギュラ2の情報が解禁され、友人から「カリギュラってどうなんです?」って聞かれたとき、僕はプレイもしてないのに否定気味なことを言ってしまって。それが何だか引っかかっていました。
その後、季節が過ぎ♯FEという劇中歌で厚みを生む作品に触れたことで、もしかして劇中歌のあるゲームってすごく面白いんじゃないか……?と気が付き、以前の発言に責任を持つ意味でもプレイを開始するに至りました。その後、僕がどうなったかはお察しください。
なので、ホントにかつての僕みたいにグラフィックが……とかで敬遠している人はそこ以外に着目して触れてほしい……もしかしたら貴方もこうなるかも。
さて、改めましてのゲーム紹介。カリギュラオーバードーズでは、自我を持ったバーチャル世界の歌い手μが、現実世界で苦悩を抱えた人々を仮想世界<メビウス>へ誘います。そこでは誰もが高校生の姿で理想の生活を過ごし、μはみんなを幸せにしたのでした。
が、メビウスで暮らす一部の人間が「ここは現実世界ではない」と気が付き始めます。主人公を含めたそうした人々は帰宅部を結成し、現実へ帰るために活動を開始。メビウスを管理するオスティナートの楽士たちやμまでも敵に回し、果たして現実に帰宅することが出来るのだろうか……。というのが大まかなストーリーです。
一度は自分たちに手を差し伸べ、救ってくれたμを斃さねばならないというヒロイックさの中に後ろ暗さもある活動を通じて、主人公は仲間や楽士など現実から来た人々と触れ合います。一体自分以外の住人は、どのような正体を隠しているのだろうか。タブーだと思いつつも謎を解き明かしたい感情。こうした危険な好奇心を刺激してくるシナリオによって、続きが気になるなあと、どんどんのめり込んでいきました。
僕はこのカリギュラオーバードーズについて、やっぱり人を選ぶゲームだよなあとは思っています。グラフィックやシステムなど、もう一つな所もありました。数年前のゲームとはいえ、今のコンプラとは若干反するような表現も含まれています。
ただ、だからこそというかこのゲームの面白さに気が付いた時、自分が選ばれたような感覚になってしまったんですよね。絶対敬遠されちゃうだろうな~と思うようなバトルシステムに慣れて気持ちよく戦えるようになったときや、目に見える映像美じゃなくてシナリオの中身に引き込まれた時なんか、このゲームって僕しか真の面白さを分かってやれないんじゃね!?みたいな。いや、そんなわけないんですけどね。
ただ、カリギュラにおいては主人公=自分だと思っています。そしてその自分が見届けていく、アクが強くて尖ったシナリオやキャラたちも、どこが刺さるかっていうのは人によってかなり違ってくるんだろうなって気がします。現実で痛みを持った登場人物が出てくるので、彼らの選択と生き方に惹かれるかもしれませんし、自分と重なった部分で刺さるかもしれません。
僕は、ゲームをしているときは孤独であればある程いいと思っているタイプです。勿論、遊んだ後はこうして感想を共有したいですし、同じゲームを遊んだ人がどう思ったのかを聞くのが大好きです。
でも、遊んでいる間だけは誰にも邪魔されず、自分だけの体験を大事にしたいなあと思ってしまいます。カリギュラを遊んでいた時、自分が選ばれた云々の感覚もありましたし、自分が惹かれたキャラも自分だけの理由で好きになった気がして、すごくいい意味でニッチな体験が出来ました。だからこそ、僕はこのゲームがすごく好きで、特別な感覚を持てたんだろうなあって気がします。すごく傲慢な感想になってしまった気もしますが、そうした欲を凄まじく充足させてくれた作品でした。
……こんなことを書いてしまうと、いろんな人にお勧めするための文じゃなくなってしまった気がする。でも、せっかくなので遊んでみてほしいですし、その時の感覚を自分だけのものとして大事にしてほしいなあって、心からそう思います。
どこでどんな作品が刺さるのか、本当に読めないものですね。これからもいいゲーム体験をしていきたいと、改めて思える作品でした。それでは今日はこんなところで。また明日!