peruminote

かきおき

22/07/04 半分だし

こんばんは。ぺるみんです。AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブで一番好きなキャラはタマです。

というわけで、AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブをクリアしました。長い!けど、特に公式略称みたいのを聞いた記憶がない。

今日は、ネタバレとかはなく、軽い感想を書いておこうかなと。
いやーーー、相変わらずめちゃくちゃ面白いゲームでした。正中線で真っ二つにされた遺体の登場から始まる本作は、センシティブで思想的な内容も含みつつも、えっなんでどうして!?とかこいつは何を考えてんだよ!といった推進力を与えてくれることで、どんどんどんどん続きへと踏み込ませてくれる作品でした。
途中では、思わず顔を背けたくなる局面もあるんですけど、人間やっぱり興味には勝てないね。

残酷描写やシリアスもあるんですけど、本作でそれを強く感じすぎないのは、途中でふんだんにおふざけが組み込まれているからですね!おふざけ、大好き!
調査パートでは、ソファを調べるとキャラが毎回『ミレドシラ?』「ソファ!」の下りをやってくれるし(ご丁寧にボイス付きなのでイントネーションも毎回違う)、交通安全人形を調べるとあるあるを言ってくれる、地味キャラの名前を7回くらい同じ選択肢を選び続けて聞き返し続けてリアクションを楽しむ遊びがある……などなど、ここに書いたものはホンの一握り。

ゲーム誌のレビューでは「制作陣のこれ面白いでしょ?という朗らかなサービス精神を受け止められる人向け」的な事も書かれていた記憶があります。なんて残酷な言い方をするんだ……。僕は、そういうサービス精神が大好きだから……。あとふんだん過ぎる下ネタも好きだよ。言葉遊びが好きだから……。


ADVというジャンルだと、シナリオが面白く、ある程度いじって調査ができればそれで十分みたいなことを思って遊んでしまうところはあるのですが、演出面もかなり充実感がありました。
というか3Dモデルの出来がめっちゃいい!!出来が良すぎて、前作に引き続き今作でもキャラが謎ソングに合わせてダンスを披露してくれた。めっちゃ最高。(歌っているキャラの声優さんが、ちょうど今見ているアイカツフレンズにも出ていたらしく変なシンクロをした。お姉さま!?)
スパチュンにはこのまま、シナリオ、演出含めて日本のADVを牽引していってもらいたいよ。

他にも、タマのキャラクターが当初思ってた以上に良すぎて好きになっちゃった話とか、黒沢ともよの演技がうますぎて唸り続けてた話とか、伊達のエロ本バーサーカーが今回も見られて嬉しかった話とか、したい話は色々あるのですが、それは実際に遊んで実感してもらいたいですね。

とりあえず、フィナーレまで迎えて思ったことは『挑戦的』なゲームだなあ、と。
ADVというジャンルはどの作品でも大体そうなんですけど、ゲームじゃないと感じられない物語を見せてくれるのが大好きで、各作品がプレイヤーをシナリオ展開でどう楽しませようか……と頭を捻って挑戦状を叩きつけてくれるのが、すごく愛せるポイントです。

ADVで言うと、僕の身の周りでは『十三機兵防衛圏』を遊んでいた人が多いなあという印象です。
あの作品では立体構造と称されるほどにシナリオ構造の完成度が高く、僕もあんなん出てきたら今後ADV界はどう舵を切っていくんだ……と、思っていたのですが、まだまだ楽しませ方は残っていたようで、これからもワクワクし続けられそうです。

全く別の作品なので、並べて話すのもどうなのかな?とは思うのですが、十三機兵によってシナリオで魅せるゲームの面白さを感じてくれた人には、前作の『AI ソムニウムファイル』から遊んでみて欲しいなあなんて思ったりしています。(体験版もあるよ!)

制作陣の朗らかなサービス精神を、みんなで朗らかに受け止めよう!
『きみがいなきゃまだ 半分だし』