peruminote

かきおき

22/04/11 たくさんの―――

こんばんは。ぺるみんです。「25歳 会社員 研究職」。

 

何事もない、けど少しばかり気温の高い月曜日を終えました。過ごしやすくて嬉しいね。今日も仕事を定時で終え、少し買い出しをしてから帰宅。

晩ご飯は昨日作ったトマトスパゲッティと、付け合わせにブロッコリーの酒蒸しを作って食べました。料理酒が足りなくて少し焦げてしまいましたが、それはそれで美味しかったです。野菜が美味しい身体になっている。

 

少しばかり録画していたコント番組を見てから、さてやるか……と覚悟を決めシャニマスのコミュ『YOUR/MY LOVE letter』を見ました。

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つまり……今日はその感想回です。

ネタバレありです。

最近こういう感想回が多いですね。個人的にはいいことだと思っている。それだけ良いものに感情を動かされているという証拠!

でもカッコつけるなら、日記は全て日常の感想回ですからね!(ちなみに今日で299回目です)

じゃあネタバレあり感想書いてくよー。

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シャニマスの4年間はこのコミュのためにあったって……言ってもいいか……?

担当コミュ以外あまり手を付けられていない人間が言っても説得力ないかも……すみません。でも僕の中にあるアイドルマスターシャイニーカラーズというコンテンツはそうなんだ。だからそう言わせてほしいんだ。申し訳ありません。

 

アルストロメリアというユニットを4年間見てきて、サービス開始直後はこう俗に言う「きらら系」?のような感じに思っていたんですよ。それも勿論良かったと思いますし、実際僕はこのコンテンツの中で今後、この感じで居る彼女たちがどう羽ばたいていくのかが見たくてアルストロメリア担当プロデューサーになりました。

 

それからは、最初はただただ仲の良くかわいい3人が集まっていたのが、徐々にその要素が丁寧に紐解かれていきました。「寄り添う」とは何か、「日常」とは何か、そして「幸せ」とは何か。

その表現を、その描き方を突き詰めていったのが、今回の『YOUR/MY LOVE letter』なんじゃないかって強く強く思いました。

アルストロメリア』の生きる世界の景色、つまり『アルストロメリア』ではない人々は何を想いながら生きているのか。

 

すべての名もなき人たちへ

 

この世界の『アルストロメリア』ではない存在。(敢えてこの表現を使うなら)モブ同士の会話、モブキャラクター目線でイベントシナリオが始まった時「ああ、本当にこの表現方法が見たかったんだ……!」と心から思いました。

日常の幸せを体現したようなユニットの存在を理解するには、彼女たちを見るよりも彼女たちのいる世界の日常を見た方がよっぽど伝わるんじゃないかっていう話だからです。

でも流石に4年間やって、アルストも各メンバーもちゃんと成長して、この世界に一定の存在感をもつアイドルとして定着しましたよ!っていうユーザーとの相互理解が深まってからじゃないと無理だよ!このやり口は!

 

そして本当に色んなキャラクターが出てきました。アルストロメリアへの興味度もまちまちです。

仕事人間の女性Webデザイナー、コンビニバイトの大学生、アルストファンの女子高生、千雪さんのファンになっちゃった59歳男性、学校の先生、カメアシくん、アイドルのプロデューサー、どこかの誰か、そして彼らを取り巻く人々……。

いや、僕が群像劇大好きっていうことを差し引いても嬉しくなる人数でしたね。

コミュを読みながら、一息入れてドラマだったらこのコミュに出てくる人間を誰に演じて欲しいかとかを全員分考えちゃいましたね。声優さんじゃなくて、なんかこちらの現実にいる人間をビジュアルまで含めて当てがいたくなったんですよね。(この行動の是非に関してはさらに後述)。

 

アルストロメリアのメンバーに関してもちゃんとあるんですけど、それでも名もなき人たちと同じくらいに感じるんですよ。それもテレビやCM出演の様子が流れている……っていうのが多くて、日常に溶け込み切っています。登場時などにBGMで使われていたアルスト曲も豊富で、もうアイドルやプロデューサー目線の外からでもかなり売れているんだなあと感じさせられました。

そうした華々しく存在する(ように見える)アルストロメリアたちとは対照的に、名もなき人たちは徐々に苦悩する様子が描かれていきます。悩みの種類も個々にあって、それぞれに憂う様が在りました。

 

そんな中、アルストロメリアが総出演するラジオが流れました。甜花がパーソナリティを務める『グッド・ネムレナイト』の特別回(甜花曰く、ゴージャス版)です。

そこで読まれたのは、千雪さんのファンになっちゃった59歳男性のお便りでした。

アルストロメリアのみなさん こんばんは

みなさんのことを最近知ったばかりの若輩者です

私には娘がいまして、ちょうど千雪さんくらいの歳なのです

娘が一人暮らしを始めて、もう長いこと経ちます

毎日頑張っているらしく、ろくに連絡も寄こしませんが

便りが無いのはよい便りだと

そう信じて、見守ろうと思っています。娘はきっと今も頑張っています。

そして同じように頑張っているみんなのために勇気が出る曲を届けてあげてください

キャラの描き方の良いところが詰まりまくっていますね……。おじさんが敢えて若輩者っていう表現を使っちゃうところとか、一人称視点だと千雪呼びだったのに、手紙だとキチンとさん付けにしているところとか……。

 

お便りを読み上げた後、3人はそれぞれメッセージを伝えていきました。

甘奈は娘さんを自分と重ねて、見守ってあげてと伝えます。

個人的には甜花の言葉が一番印象に残ったんですが、甜花はここで「想いの力は弱いから」って言うんですよね。たまになかなか届かないから、何回も伝えて欲しい、と。普通だと想いの力は強い!とか無限だ!って言うじゃないですか。でもそこを弱いと表現したのは、届かなかった経験から来ていて、何度も伝えることの重要さを知っているからだろうなって。

コミュ全体の話も含めると、アルストロメリアが幸福論を歌い続けても、それが直接強い力になって届くわけではないんですよね。想いの力の一本一本は弱いけれど、それを特定の誰かが特定の誰かに何回も伝えるような方向性と繰り返しが起こることで、いつかは伝わるはずだと。

そして、今回みたいにアルストロメリアが誰かの背中を押して、巡り巡って想いが届くようなことが起こったり、その人がまた別の誰かの力になる事になったり……。それを叶えるためにアルストロメリアは日常的なユニットで、幸福論を歌い続けているんだと感じました。

 

お便りに対して、千雪さんは自分の使う言葉と向き合った話をしていました。ファンやスタッフへ「みなさん」って呼びかけるときに、その言葉の中に本当はひとりひとりがいるのに、ひとくくりにしてしまっていいのかなと迷ってしまうんだ、と。こういう言葉や振る舞いに真摯な所がとても好きだ……。

それで一人一人に想いが届くのかなって考えてしまうから、皆さんのことを、皆さんの名前を教えてくださいと。

 

そしてようやく、ここまでモブとして出ていた彼らの名前が見えるようになりました。

Webデザイナーの遠野美百合さん、お便りを送ってくれた遠野陽呂美さん、アルストファンの女子高生の甲田彼方さん、高校教師の鈴藤萌夢さん、コンビニバイトの徳丸銀之介さん、アイドルプロデューサーのあなた……。

一人ひとりがこの世界でそれぞれ生きていて、名もなき存在であるはずが無いんですよね。(このコミュを見た影響で、一番最初の自己紹介で、この世界で25歳会社員としての本名を書きたくなってしまった。危ない危ない。)

なので、さっきまでディティールを深めるためにこの世界の役者さん(別の人間)をあてがっていたのが申し訳なくなりました。彼らは彼らなんだ……。

 

エンディングのコミュも凄く好きなんですよね……!

名前の出てきた彼らの中に繋がりが見えたり、全員が繋がっているわけではなかったり。全員が繋がってしまうと、凄く閉じた世界に見えてしまう気がするので、強い繋がりがないという事実が、その世界としてとても嬉しかった。

そして、最後までアルストロメリアに深い興味を持たなかった徳丸さん視点では、甘奈が登場しても「高校生くらいの子」表記で、ログ画面も甘奈がモブグラになっていました。

その前でも、アルストの声が「ラジオからの声」となっていて、僕らが見守ってきたアイドルって全然世界の中心じゃなくて、それぞれの人たちが見る世界で中心は全く変わるもんなあって。

ただ、徳丸さんのバイト仲間はアルストの事が好きだったり、ずっと店内放送ではアルストの声が流れていたり。直接何かが動くわけじゃなくても、そんな世界で少しずつ担当アイドルたちが良い流れに関わっているかもしれない様な、そんな事を信じたくなる普通で日常的な世界を、これからも愛おしく思い続けたいですね。

 

それでは、いい時間になっているので感想はこれでお終い!あっ!カードコミュでの、カメアシくんとの会話や名前に対するその解釈もめちゃくちゃ好きです。見てない人は今すぐ見よう!それではね!

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピーン―――